勅使街道を北上して、一番近い場所といえば中津市にある薦神社です。薦神社に参拝して御朱印をいただきに行ってみました。
また、付近を散策してパワースポットらしき場所がないかも探してみて、それらしく場所がありましたので記事にしてみました。もちろん写真つきです。
目次
薦神社に御朱印欲しさ行ってみた
薦神社に行こうと思い立ったのは、仲秋祭がすでに終わった10月の初旬。家族もそれぞれ出かけているし、どこかに行こうかなと考えていると先日、宇佐神宮で御朱印をもらったことを思い出しました。
せっかく御朱印帳も購入したことだし、次はどこにしよう・・・?そうだ、宇佐神宮と縁が深い薦神社に行って見ようと思い立ったわけです。
薦神社は、近くに住んでいながらも一度も行ったことがない神社。別名、大貞八幡宮とも呼ばれていて、だいたいの場所はわかっていました。
たしか、大貞公園の近くだよなとうろ覚えで出発。どんな御朱印を貰えるのでしょうか・・・。
薦神社への車でのアクセス
薦神社は、中津市にあるイオン三光を目指して国道10号線を移動します。すると角にジョイフルが見える県道675号線があるので、そちらに入って大貞公園を目指すのです。イオン三光とは、真逆の方向なのでわかりやすいかと思います。
県道675号線の大貞公園入り口には、コンビニがあり、そこの道に入ります。最終的には県道663号線沿いにあるので、迷うことはないかと思います。
薦神社付近の地図はこちら
御澄池(三角池)のほとりに薦神社はあります。気になる駐車場ですが、無料です。周囲に空きスペースに止めることもできますし、専用駐車場に止めることもできます。なお、専用駐車場には、トイレもありますよ。
パワースポットを発見
薦神社の境内に入る前までに周囲をぐるぐると散歩してみました。すると、パワースポットらしき場所を発見。
立て札には、神様の足音と書いてありました。なんでも、八幡神が3歳の童の姿で降臨されたときの足あとだそうです。
石材で囲われた石を見ると、たしかに足あとのようなものが見えました。写真では、よくわからないのが残念です。パワースポットのパワーにやられて写真がボケた状態になってしまったのかもしれません。
本物を見たい方は、本殿と、御澄池との境目ぐらいの雑木林の中にあるので、見逃さないようにしてください。地味にわかりづらい場所にありますので。
本当のパワースポットとは?
薦神社の本当のパワースポットは、間違いなく御神体である三角池(御澄池)でしょう。この三角池は、八面山の伏流水がこんこんと湧き出ていたので、降水量がすくない地域に豊かな農作地帯を形成できたのです。
きっと薦神社は、御澄池の小さな社からスタートして現在の形になったのでしょう。
薦神社と宇佐神宮の関係が深い理由とは?
薦神社が、宇佐神宮と関係が深い痕跡があります。入り口には、宇佐神宮摂社という石碑がありました。
ちなみに本社、摂社、末社というのがあり、宇佐神宮と関係する神社であることがわかります。また、薦神社自体が、宇佐神宮より歴史が古く祖宮とも言われています。
もともと、薦神社には、天皇の使いである勅使が来ていたそうでその名残である呉橋も残っていました。ですが残念ながら行ったときは、呉橋を渡ることはできませんでした。
宮司さんによれば、呉橋の老朽化がすすみ、現状渡るのは危ないとのことです。なお呉橋には、立ち入り禁止の表示がされていました。
国の重要文化財である「神門」がすばらしい
境内へ進む道にどーんと大きい2階建ての塔があります。名前を「神門」といい、国の重要文化財に指定されています。宮司さんによれば、天皇の勅使がやってきたときに、この「神門」を開放し、本殿に入ったとのことです。
朱色に染まる神門は、とても神々しくて薦神社がただならぬものを感じました。
ちなみに神門の方向は、宇佐神宮を向いているそうです。このような豆知識をしっていると参拝するときニヤリとできますね。ちなみに神門は、重要文化財指定です。
御朱印をいただきました。
御朱印の料金は、志扱いです。300円~
薦神社の祭りまとめ
薦神社には3つの大きなイベントがあります。
- 2月上旬に行わる鎮疫祭
- 9月の第三土曜日と日曜日に行われる仲秋祭
- 11月1日~10日まで行われる菊花展
鎮疫祭は、無病息災、厄除け、商売繁盛を祈るお祭りで、1000年以上の歴史があるそうです。祭りの内容は、餅つきや神輿、甘酒などで地元の人が多く訪れます。最後に、鬼の面をかぶった「鬼やらい」が行われます。暴れる鬼を追い払い無病息災をお祈りします。
仲秋祭は、2日間に渡って行われる御神幸祭です。昼過ぎから採点が行われ、神輿や出店などもでます。いずれの日も22時すぎまで行事があり、地元の人々に愛されています。
菊花展は、菊愛好家達の手による花見会です。この日のために育ててられたみごとな菊があり、見ごたえがあります。朝の10時くらいから19時くらいまでであり、その間抹茶などの接待もあります。
実は敷地内にお寺があった薦神社-神仏習合のかたち
御朱印を若い宮司に書いていただいている間に、年長の宮司さんとお話する機会を得ました。きっかけは境内には、猫が多くなぜですかというところからお話をしたところ、いろんなお話を1時間近くしていただきました。
薦神社の成り立ちから現代の教育論。そして、政治のあり方など多岐にわたりこの記事では全然まとめきれないのがとても悔やまれます。
私の知識のなさで聞き出せたのは、神仏習合と薦神社の関係でした。宮司さんは、言いました。日本は、神仏習合が本来の姿である。なぜ明治維新で、神仏分離令という野蛮行為で廃仏毀釈が行われたのかと。この薦神社にも、神仏習合の名残がありますよと教えていただきました。
どこにあるのしょうか?
この森にあったのです。
深遠なる深い森に悠久の歴史を感じぜざるを得ませんでした。
そもそも日本国有の文化というのはヨロズの神々でシャーマニズムなのに・・・画一的な文化が明治維新でよしとされたのは大きな間違いだったのかもしれません。
このような、文化や考え方をどうすれば子供らに教えることができるのだろうかと思わざるをえませんでした。宮司さんには、お礼を言いつつまた菊花展の時期に訪れたいと言いました。
気楽に御朱印を求めに薦神社に行ったのですが、とても良い勉強になったのは思わぬ収穫でした。機会があれば、参拝のついでに御朱印を頂いたらいかがでしょうか?
宮司さんとの話しに夢中になりすぎて、御朱印帳がどのようなものか確認するのを忘れてしまいました。次は、豊前市にある大富神社に行ってみようと思います。勅使街道を北上っていう流れですね!
薦神社
〒871-0153
大分県中津市大字大貞209
TEL:0979-32-2440
FAX:0979-32-7232
公式:http://komojinja.jp/